花火をスマホできれいに撮るコツ|設定とタイミングの正解

カメラ・撮影技術

夏は各地で花火大会が続きます。「スマホでもきれいに撮りたい」と思ったことはありませんか。花火は一瞬で明るさが変わる被写体で、スマホがもっとも苦手とする対象のひとつです。ただ、設定と押すタイミングさえ押さえれば、スマホでも十分きれいな一枚が撮れます。今回は失敗しにくい設定と、シャッターを押すタイミングをご紹介します。

花火が暗く写ってしまう理由、まず外したい設定

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イメージ(AI生成)

花火は一瞬で明るさが変わる被写体です。HDR(明暗差を自動で整える機能)はオンのままだと、逆に不自然な仕上がりになりやすいんです。撮影前に必ずオフにしておきましょう。フラッシュも同じで、遠くの花火には届かず、近くの柵や人だけが白く光ってしまいます。こちらもオフが基本です。夜景モードや「プロモード」がある機種なら、切り替えるだけでも仕上がりがぐっと変わります。ここだけ押さえておけば、大きな失敗はありません。

シャッタースピードとタイミングが、花火の軌跡を決める

プロモードが使える機種なら、ISO感度は100前後、シャッタースピードは2〜5秒程度に設定するのがおすすめです。花火の光の軌跡が線として美しく残ります。よく誤解されるのですが、シャッターは花火が開いてから押しても遅いんです。打ち上がってから開くまでには少し間があるので、その直前から押し始めるくらいがちょうどいいタイミングになります。AE/AFロック機能があれば、花火が上がりそうな空にあらかじめピントと露出を合わせておくと安心です。慣れないうちは何発か練習だと思って撮ってみると、気が楽になりますよ。

撮影現場から:ぶれ対策は、三脚がいちばん確実

花火の写真がうまくいかない原因は、暗さよりもぶれであることがほとんどです。シャッターを2秒も開けていれば、手持ちではまず動いてしまいます。いちばん確実なのは三脚を使うこと。私も花火を撮るときは必ず三脚を立てます。ただ人混みでは三脚を広げられない場所も多いので、その場合は手すりや柵に巻きつけられる小型のタイプが使いやすいです。三脚がどうしても用意できないときは、脇をしっかり締めて体を固定し、息を止めて動かないように撮る。原始的なやり方ですが、これだけでも成功する枚数はずいぶん変わります。

撮影場所は「花火全体が入る距離」を意識する

近すぎる場所だと、花火の一部しか画面に収まりません。少し離れた場所から、花火全体が見える距離を選ぶのがポイントです。会場の案内図で観覧エリアを確認しておくと、当日あわてずに済みます。荒天時に順延があるかどうかは大会ごとに違うので、出かける前に主催者の公式情報で日程を確認しておくと安心です。人混みの中では三脚を広げにくいこともあるので、小さめの三脚を選んでおくと動きやすくなります。

「花火だけ」を撮らない、という選択

ここまでは花火そのものをきれいに撮る話でしたが、あとから見返して残るのは、実は花火だけが写った写真ではなかったりします。空を見上げている家族の横顔、屋台の光に照らされた子どもの顔。花火を背景にした人の写真のほうが、その日の記憶と結びつきます。

人を入れて撮るときは、花火の明るさに露出を合わせると顔が真っ黒になってしまうので、人の顔に明るさを合わせるか、花火が上がっていない合間に撮るほうが確実です。16年撮ってきて感じるのは、スマホ写真がうまくいかない原因の大半は「光」だということ。花火大会のような明暗差の大きい場所ではとくにそうで、どこに明るさを合わせるかで結果がまったく変わります。

次に効くのが構図です。しゃがんで子どもの目線の高さまで下がる、半歩だけ横に動いて背景の余計なものを外す。この程度のことで写真は見違えます。花火大会は立ったまま同じ場所で撮り続けてしまいがちなので、意識して視点を変えてみてください。

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まとめ

HDRとフラッシュをオフにして、シャッタースピードは2〜5秒に。花火が開く直前からシャッターを押し始めるのがコツです。そして仕上がりを一番左右するのは、実はぶれ対策。三脚を使えるかどうかで結果が変わります。今年の花火は、ぜひスマホで思い出に残してみてください。