結論から言うと、七五三の着物はほとんどのご家庭でレンタルのほうが費用を抑えられます。目安としては、レンタルなら3〜7歳のフルセットで6,000円台〜2万円台、購入だと同じ品質でも1万円台〜数万円かかることが多いんです。では絶対にレンタルがいいのかというと、そうとも言い切れません。着まわしたい・記念に残したいという気持ちがあるなら購入にも意味があります。ここでは年齢別の費用相場と、それぞれの向き・不向きを整理していきます。
七五三の着物、レンタルと購入の費用早見表

まずは年齢別の費用感を表にまとめました。素材やお店によって差があるので、あくまで目安として見てください。
| 年齢 | レンタル(ポリエステル中心) | 購入(ポリエステル) | 購入(正絹) |
|---|---|---|---|
| 3歳 | 6,000円台〜2万円台 | 1万円前後〜 | 2万円前後〜 |
| 5歳(男の子) | 8,000円台〜2万円台 | 1万5,000円前後〜 | 5万円前後〜 |
| 7歳(女の子) | 8,000円台〜5万円台 | 2万円以上〜 | 4万円前後〜 |
参考:きものレンタリエ「七五三の着物は購入?レンタル?」/晴れ着の丸昌 池袋店「七五三用着物、購入とレンタルで値段はどう違う?」(いずれも2026年7月確認)
レンタルは着物・帯(または被布)・草履・バッグなどの小物が一式セットになっていて、届いたらすぐ使える状態のことがほとんどです。宅配レンタルの実例では、3歳の被布セットで1万4,800円、5歳の羽織袴セットで1万7,800円、7歳の着物セットで2万4,800円(いずれも税込・往復送料込み)といった価格帯も見られました。ここだけ押さえておけば、極端に相場から外れたお店を選んで損をする心配はぐっと減るはずです。
レンタルが向いているご家庭
レンタルの一番のメリットは、着た後の手間がかからないことです。着物は湿気に弱く、しまい方を間違えるとカビやシミの原因になります。年に数回の虫干しや、防虫剤の入れ替えが必要になることを考えると、正直なところ管理に自信がない方は多いのではないでしょうか。あわてなくて大丈夫です。レンタルなら着用後にクリーニングせずそのまま返却できるお店がほとんどなので、保管場所や手入れの心配がありません。
兄弟姉妹の年齢が離れている、来年また別の行事で着物を着る予定がない、という場合もレンタルのほうが合理的です。子どもの成長は早く、購入した着物を次の弟や妹に着せられるとは限らないからです。
購入が向いているご家庭
一方で、購入には「自分のものになる」という価値があります。同性のきょうだいが続けて七五三を迎える予定がある、あるいはいずれ孫にも着せたいという場合は、購入した着物を大切に受け継いでいくことができます。万が一汚したり傷めたりしても弁償の必要がないのも、気兼ねなく着せられる点では安心材料です。
ここ、迷いやすいところですが、購入したからといって必ずしも高くつくわけではありません。ポリエステル素材であればレンタルとの価格差は数千円程度に収まることもあります。ただし正絹(本絹)を選ぶと一気に数万円単位になるので、素材選びが予算を左右する一番のポイントです。
撮影現場から:レンタルの落とし穴と、購入の本当の価値
費用の話だけでは見えない部分を、現場から補足しておきます。
まずレンタル。撮影のときだけ借りる「撮影のみレンタル」は、費用をかなり抑えられます。お参り当日は洋服、写真だけ着物、という割り切り方をすれば、負担はぐっと軽くなります。一方で、安いものの中には品質が期待できないものもあると思います。それと意外に見落とされがちなのが着付け師の当たり外れです。同じ着物でも、着付けの丁寧さで見え方はかなり変わります。金額だけで比べにくいのは、この部分があるからです。
購入については、保管の手間はどうしてもかかります。ただ、受け継いで何世代にもわたって着られるのは購入だけの価値です。長い目で見ればコストパフォーマンスは決して悪くありません。ただし着物には好みがありますから、お子さんやお孫さんが気に入ってくれるかどうかは、正直わかりません。そこまで見込んで買うというより、「この一枚を残したい」と思えるかどうかで決めるのが納得しやすいと思います。
採寸・予約のタイミングに注意
レンタル・購入のどちらを選ぶにしても、七五三シーズンは予約が集中します。人気の着物ほど早い者勝ちになりやすく、11月に入ってから探し始めると希望のデザインが埋まっていることも珍しくありません。お子さんの着丈・裄丈(ゆきたけ)の採寸は、七五三の2ヶ月ほど前を目安にするとよいでしょう。あまり早すぎると、成長によってサイズが合わなくなる心配があるためです。
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よくある質問
Q. レンタルと購入、写真映えに違いはありますか?
A. 生地や仕立ての質による差はありますが、レンタルでも新作の着物を扱うお店が多く、写真映えだけを理由に購入を選ぶ必要は基本的にありません。
Q. 兄弟で使い回すなら購入とレンタル、どちらがお得ですか?
A. 同性のきょうだいが1〜2年以内に続けて七五三を迎える予定があるなら、購入して着まわすほうが結果的に安くつくことが多いです。年齢差が大きい場合は、その都度レンタルするほうが管理の手間なく済みます。
まとめ
七五三の着物は、費用だけで見ればレンタルに軍配が上がることが多いですが、「自分のものとして残したいか」「保管の手間を許容できるか」によって最適な答えは変わります。まずは年齢別の相場を目安に、ご家庭の優先順位に合わせて選んでみてください。


