お宮参りの準備を進めていると、ふと「祝い着って、どっちの実家が用意するものなんだろう」と迷う瞬間があると思います。抱っこするのは誰なのかも、意外と決まりごとがあります。昔ながらのしきたりと、今どき多い形の両方を知っておくと、家族での話し合いがぐっとスムーズになります。
もともとは「母方が用意し、父方の祖母が抱く」が慣わしだった

お宮参りは、赤ちゃんが無事に生まれたことを氏神様に報告し、健やかな成長を祈願する行事です。古くは「産土詣(うぶすなもうで)」と呼ばれ、鎌倉時代にはすでに似た風習があったとされています。
祝い着(産着・初着とも呼ばれます)は、もともとは母方の実家が用意するのが一般的だったと言われています。ただし男の子の祝い着には父方の家紋を入れることが多く、実際の準備は母方と父方で役割が分かれていたようです。母方が着物一式を整え、父方は初穂料(神社へのお礼)を用意して当日の参拝に臨む、という形が昔ながらの姿です。
赤ちゃんを抱っこして祝い着を掛けるのは、伝統的には父方の祖母の役割だったとされています。ここ、意外に思うかもしれません。母親が抱くイメージが強いですが、もとは出産直後の母体を休ませる意味もあり、抱っこ役は父方の祖母が担っていたようです。
今は「決まりごとより、来られる人で」が主流
こうしたしきたりは、時代とともにだいぶ薄れてきています。祝い着は両親が自分たちで用意することも増え、抱っこする役割も母親が担うケースが主流になりつつあります。父方・母方どちらの祖母が抱いても、両親が抱いても、特に問題はありません。
あわてなくて大丈夫です。今のお宮参りで大事にされているのは「誰が正式な役割を果たすか」より「参加できる人みんなで、赤ちゃんの門出を祝う」という気持ちのほうです。遠方の祖父母が参加できないなら省略してもよいですし、両家そろって行くご家庭もあれば、両親と赤ちゃんだけで済ませるご家庭もあります。
| 昔ながらの決まり | 今どき多い形 | |
|---|---|---|
| 祝い着を用意する人 | 母方の実家 | 両親(夫婦)で用意・レンタルも一般的 |
| 抱っこする人 | 父方の祖母 | 母親が抱くケースが主流。誰でもよい |
| 初穂料を用意する人 | 父方の実家 | 両親が用意することが多い |
参考:祝い着・抱っこ役に関する伝統的な役割分担の一般的な言い伝えを整理したもの。家庭・地域による違いが大きいため、あくまで目安です。
誰が用意するかは、事前の一言で決めておくと安心
祝い着は購入すると数万円〜十数万円ほどかかることもあり、レンタルであれば費用を抑えられます。誰がどちらを負担するかは、決まりごとに従うより先に、両家で軽く話しておくのがおすすめです。
「うちの実家で用意させてほしい」「レンタルにして折半しよう」など、一言確認しておくだけで当日まで気持ちよく準備が進みます。特に里帰り出産で母方の実家に長く滞在している場合、その流れで母方が祝い着を用意するご家庭も今でも多いようです。
写真館では、祝い着そのものをレンタルできることも多く、着付けも合わせて頼めるところがあります。準備に不安があれば、そうした選択肢も含めて相談してみると気が楽になるはずです。
地域差もある。「絶対」ではないと知っておく
お宮参りの風習は地域差が大きく、全国共通の決まりというものは実はありません。抱っこ役や祝い着の準備についても「これが正解」という単一のルールはなく、家庭や地域によって受け継がれてきた形が違います。
関西を中心に、赤ちゃんの額に「大」や「小」の字を紅で書く風習が神社によって見られるなど、参拝そのものの作法にも地域色があります。祖父母世代がこだわりを持っている場合もあるので、迷ったら「うちの地域・うちの家では、どうしていた?」と一言聞いてみると、思いがけない発見があるかもしれません。
よくある質問
Q. 祝い着は絶対に必要ですか?
A. 必須ではありません。最近はベビードレスやセレモニードレスで参拝するご家庭も増えています。祝い着を掛けるのは正式なスタイルですが、赤ちゃんの体調や気候に合わせて選んで問題ありません。
Q. 抱っこする人が決まらないときは?
A. 今は誰が抱いても問題ないとされています。長時間の抱っこになるので、体力的に無理のない人が担当し、途中で交代しても大丈夫です。
Q. 祝い着はレンタルでも失礼にあたりませんか?
A. 失礼にはあたりません。購入・レンタルどちらも一般的な選択肢です。保管の手間を考えてレンタルを選ぶご家庭も多くあります。
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まとめ
祝い着は母方が用意し父方の祖母が抱く、というのが昔ながらの決まりでしたが、今はどちらの家庭が用意しても、誰が抱っこしても問題ありません。決まりごとより、参加できる人みんなで祝う気持ちを大事にして、準備は早めに一言確認しておくと安心です。


